毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「東京都の教員採用試験、大学3年から受験可能に」「文部科学省、教員の時間外勤務の上限指針」「文部科学省、年度内に新たな不登校対策を計画」について取り上げています。
東京都の教員採用試験、大学3年から受験可能に
教員の人気低迷にあたり、対策として教員採用試験の前倒しが行われることになりました。ただし本質的な解決策ではありませんので劇的な改善は難しいでしょう。教員の働き方改革等に期待です。
東京都教育委員会は2023年度から、教員採用試験の一部試験を大学3年生でも受けられるようにする。文部科学省によると全国初の試み。試験機会の分散で受験生の負担を減らし、年々減少を続ける志願者の確保につなげる狙いがある。
文部科学省、教員の時間外勤務の上限指針
こちらが教員の働き方改革の本丸ですね。こうした改革が進むことにより、教員採用の問題も改善していくと思います。文部科学省が「条例や規則に反映させること」を求めているあたり、本気さを感じます。
長時間勤務を続ける教員が依然として多く、働き方改革に対する自治体や学校による取り組みの差があることから、文科省は2月3日、2020年に給特法に基づく指針で示した「公立学校の教師の勤務時間の上限」がいまだに条例や規則に反映されていない自治体に対し、23年度中に反映することを求めるとともに、反映されない場合には自治体名を公表する考えを都道府県と政令市の教育長に宛てて通知した。指針が定める在校等時間を把握し、教職員の勤務時間管理を徹底するよう強く求めている。
文部科学省、年度内に新たな不登校対策を計画
不登校児童生徒が過去最大になった問題を受け、文部科学省が対策を打ち出しました。人工知能を使った不登校の早期発見と支援を行う計画です。毎朝の入力の負担が気になるところですが、注目していきたいと思います。
「多くの子どもたちが学校の学びから置き去りにされているということは、教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題でございます」
閣議後の会見で永岡大臣はこのように述べたうえで、▼現在、全国で21校ある不登校の特例校の設置を促進し、不登校の児童生徒が支援を受けられるようすること、▼1人1台配られているタブレット端末を活用して、毎朝、その日の気分を児童生徒に書きこんでもらうことなどを通じて、不登校の兆候を早期に発見し、早期に支援を実施することなどを柱として、早急に検討を進めるように事務方に指示したということです。