先生のための Weekly 教育ニュース(4/21〜4/27)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「公立高受験『単願制』見直し、複数校の志望可能に」「全国学力テスト、オンラインの中学校理科45校が実施できず」「私立大学での学部の新設、文科省が審査基準を厳格化へ」について取り上げています。


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公立高受験「単願制」見直し、複数校の志望可能に

政府は、公立高校入試に「デジタル併願制」を導入する検討を指示し、大きな話題となっています。ポイントは、文部科学省ではなく“政府主導”で進められている点です。

現行の単願制では、受験校が限られるため 「成績上位の生徒が不合格になる一方で、成績下位の生徒が合格する」という不公平がたびたび指摘されてきました。そこで検討されているデジタル併願制は、受験生が志望順位を付けて複数校を登録し、共通試験などの結果に応じてシステムが最適な1校を割り当てる仕組みです。

高校授業料無償化で私立人気が高まるなか、公立校を選びやすくする狙いもあると見られます。教育関係者はもちろん、高校受験を控える生徒や保護者の方々にとっても注目すべき動きと言えるでしょう。

全国学力テスト、オンラインの中学校理科45校が実施できず

全国の小学6年生と中学3年生を対象として行われた「全国学力テスト」。初めてオンライン方式で実施された「中学校理科」について、文部科学省はテスト当日、ネットワークの不具合などがあり、45校で調査ができなかったと明らかにしました。
中略
文部科学省によりますと、調査した9110校のうち、▼学校ネットワークの不具合などで19校、▼「事前のテスト配信がうまくいかない」など準備の問題で26校、あわせて45校、全体の0.5%でテスト当日に実施できなかったと公表しました。
文科省は2027年度からは紙の使用を止め、全教科をオンライン方式に全面移行する方針です。

私立大学での学部の新設、文科省が審査基準を厳格化へ

文部科学省はきょう、私立大学の在り方を検討する有識者会議を開き、大学が新しく学部を設置する際の審査基準を厳格化する案について、議論を始めました。

こうした中、文科省は、大学の突然の閉鎖などによる混乱を避けるためにも、大学の再編は避けられないとみて、統廃合や定員削減などによる“規模の適正化”をすすめています。

一方、私立大学は、新しい学部を設置して大学の魅力を高め、生き残りをはかろうとする動きがありますが、「安易な新設は規模の適正化を妨げる」などの懸念が有識者から出ていました。