ベネッセ教育総合研究所は、2015年から継続して追跡している「子どもの生活と学びに関する親子調査」の結果を新たに分析し、小学1年生から高校3年生までの12学年、約2万組の親子の意識・行動の変化を公表しました。今回の分析では、特に「チャレンジングな経験」の有無が、その後の非認知能力、例えば社会への関心、将来観、自己肯定感、幸福感、学業成績などにどのように関連するかを詳しく調査しました。保護者や学校の先生にとって、このデータは「チャレンジングな経験」の意義を考える上で非常に有益ですので、ぜひご覧ください。
「経験を通して学ぶことの意味を考える」
非認知能力との関連について、「チャレンジングな経験」が多い子ども(多群)は少ない子ども(少群)に比べて、「一度決めたことを最後までやりとげる」(粘りづよさ)、「難しいことや新しいことにいつも挑戦したい」(挑戦心)を肯定する割合が高いことがわかった。
社会への関心・将来観との関連は、「チャレンジングな経験」が多い子どもは少ない子どもに比べて、「社会の出来事やニュースへの関心が強い」(社会への関心)、「将来の目標がはっきりしている」(将来観)を肯定する割合が高いことがわかった。
自己肯定感・幸せ実感との関連は、「チャレンジングな経験」が多い子どもは少ない子どもに比べて、「自分の良いところが何かを言うことができる」(自己肯定感)、「自分は今、幸せだ」(今の幸せ実感)を肯定する割合が高いことがわかった。
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