Discord(ディスコード)というコミュニケーションツールをご存知でしょうか。教育業界では知名度が低いので知らない人がほとんどだと思いますが、Discordを簡単に説明すると「Slackに通話機能が付いたチャットツール」です。
SlackについてはN高等学校などの教育機関でよく使われていますが、学校全体で導入すると費用が高くなることと、16歳未満が使えないという欠点があります。それに対してDiscordは基本的に無料で使うことができ、年齢制限も13歳以上になります。Discordを教育利用として提案ができないか、個人的に検討を進めています。
Discord(ディスコード)とは
アプリの見た目も機能も、ほとんどSlackと同じです。Slackを使ったことのある人ならDiscordも問題なく使えるでしょう。
Discordの大きな特徴としては、通話専用のチャンネルが存在することです。
Discordのアプリから通話専用チャンネルに入室すると、そのチャンネルにいる全員と瞬時に通話を開始することができるのです。(通話時のカメラ有り/無しも選択できます。)
通話専用チャンネルの存在は、子供同士の学び合いやチームでのプロジェクト活動を、オンラインでも実施したいときにとても重宝します。さらには通話チャンネルを複数用意しておけば、ブレイクアウトルームを使ったグループ活動も簡単にできます。
その他のDiscordの機能については、以下のサイトなどをご覧ください。
Discordの教育利用の課題
Discordを教育利用をする際の課題についてみていきたいと思います。
一番の課題は印象面だと思います。Discordはもともと「ゲームをする人たちのためのコミュニティツール」だったため、教育関係者や保護者からはちょっと印象が悪いのです。
ですが、今はDiscordも教育利用を推進する方針で大きく動いています。以下のページは、Discordを利用する際は必見です。(日本語で読めますのでご安心ください。)
これらのページをちゃんと読んでいくと、機能面・セキュリティ面・安全面においてDiscordに大きな問題はなさそうに思えます。たしかに「子供たちを守る設定」をするための手間と専門知識は必要ですが、それはどのICTツールでも同じです。
実際、ネットで調べてみると大学や学習塾のオンライン教育のツールとしてDiscordが使われだしています。
通常の対面授業であればGoogleクラスルームで十分ですが、オンラインでの教育活動をするのであれば、DiscordやSlackなどのツールは有用です。
特に私は、学校の部活動や社会体育などの連絡手段として使えないか注目しています。先日、オンラインコミュニティの仲間たちと「教育現場を想定したDiscordのサーバー」を作ったので、これからじっくり検討していきたいと思います。
進展がありましたらブログで報告しますので、楽しみにしていてください。