昨日、何気なくFacebookを眺めていたら、聖学院中学校・高等学校の清水副校長が「講談師・神田伯山(松之丞)さん」について投稿されていました。何でも今日(4/27)のNHKファミリーヒストリーに神田伯山さんがゲストで登場するそうです。驚いたことに、神田伯山さんは聖学院高校の卒業生で、聖学院の古典の授業や教員から影響を受けたそうです。実は最近、神田伯山さんの講談をよく聞いていたので、本当に驚きました。今日は学校の先生向けに、講談をお勧めしたいと思います。
講談の勧め
「講談の勧め」と書きましたが、実は私もまだニワカです。某お笑い番組にて神田伯山さんが「宮本武蔵」の講談をしているのを聴き、講談に興味を持ったのがきっかけでした。
そもそも何で講談を聴こうと思ったのかというと、ある先生のアドバイスに「授業が上手くなりたかったら落語を聴きなさい」というのがあったからです。その先生と直接面識はないのですが、噂によると生徒全員を話に引き込む凄い授業をする先生だそうです。(落語から講談にすり替えているのはご愛敬)
その先生曰く、名人上手の技などは素人に真似出来ないが、「名人の声」から学ぶものがある、と。落語の若手・中堅の声は不自然だが、名人の声は自然。だから、その名人の話には自然に寄りかかれる。自分の語る言葉が素になるようにしなさい、と。
TEDのプレゼンに見られるテクニックとは全く違いますが、上記のアドバイスは私の中で腹落ちしています。私自身、講演会や研修会でテクニックは使っていますが、一番肝心なメッセージを伝えるときは「自分の言葉がどれだけ素になっているか」の勝負だと感じていたからです。
そういうわけで、神田伯山さんの講談を聴くときは、技を盗むような気概で聴いています。声の抑揚や間の取り方、身振り手振りに張扇と扇子の使い方などなど、意識しながら聴いています。聴いているのですが、話がとても面白いので目的を忘れてつい聴き入ってしまう。そんなことが日常茶飯事です。
話が上手くなりたい人に講談や落語はお勧めですので、ぜひ試してみてください。
神田伯山の畔倉重四郎
最後に、私がよく聞いている神田伯山さんの畔倉重四郎(全19席)の最初の一席を貼っておきますね。名人の講談、ぜひ聴いてみてください。鳥肌が立ちますよ。
ちなみに、神田伯山さんがゲストのファミリーヒストリーは、今晩の午後7:30~午後8:42(72分)です。こちらも楽しみですね。