生徒向け「安全で覚えやすいパスワード」の作り方〜学校ですぐに使えるプリント付き

今日は学校で使える「安全で覚えやすいパスワードの作り方」を紹介します。パスワードの安全性と覚えやすさはトレードオフですが、今日紹介する方法を使えば、生徒でも安全で覚えやすいオリジナルのパスワードを作成することができます。

学校現場ですぐに使えるように、中高生用と小学校高学年用のワークシートプリントを作成しました。ワークシートプリントはブログから無料でダウンロードできますのでご活用ください。

生徒1人1台ICTデバイスが普及するにつれて、生徒は自分でパスーワドを管理していく機会が増えていきます。「安全で覚えやすいパスワードの作り方」は大人になっても使える方法ですので、ぜひ生徒たちに教えてあげてください。


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パスワード作成のワークシート

「安全で覚えやすいパスワードの作り方」のワークシートはこちらになります。中高生用と小学生(高学年)用の2種類を用意してあります。

ワークシート中のイラストは、イラスト屋さんの画像を使わせてもらっています。ワークシートは自由な利用・改変・再配布OKです。

ワークシートのダウンロードは無料ですが、科学カフェのFacebookページに「いいね!」をしてもらえると嬉しいです。

パスワード作成の手順と注意点

ワークシートにおけるパスワード作成の手順は以下の通りです。

  1. 好きな本やマンガ、歌から「お気に入りの言葉」を選びましょう
  2. 「お気に入りの言葉」をローマ字で書いてみましょう
  3. ローマ字を、似た音の数字や記号に置きかえます
  4. ローマ字を、 形 の似た文字や記号に置きかえます
  5. 3と4で置きかえた文字の前や後ろに好きな記号(! @ # $ % & *)を加えます
  6. 好きな「小文字のローマ字」を「大文字のローマ字」に置きかえたら完成

注意点としては、パスワード作成は「ローマ字」を使う手法なので、アルファベットをまだ習っていない小学校低学年には難しいという点です。

実際、ICT端末を導入したばかりだと、小学校三年生以下はキーボードのどこにアルファベットや記号があるか分かりません。知り合いの先生の話によると、数字8桁の初期パスワードでも低学年は苦戦したそうです。半角全角のミスも多発するため、ご注意ください。

補足:パスワードの安全性について

最後にパスワードの安全性についての補足です。二段階認証や生体認証を除くと、安全なパスワードには次の3つが重要になります。

パスワード作成のワークシートを使う場合、完成したパスワードが10桁以上になっているか確認すると良いでしょう。

中学校や高校なら、パスワードの安全性を計算してくれるWebサービスを使って自分でチェックする指導も有効です。生徒たちも盛り上がるのでお勧めです。