毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「次期学習指導要領素案、授業コマ数の振り替え可能に」「デジタル教科書、指針策定へ ハイブリッド形式を正式な教科書と位置付け」について取り上げています。
次期学習指導要領素案、授業コマ数の振り替え可能に
中央教育審議会(中教審)特別部会が5日に公表した次期学習指導要領の素案では、各教科の授業時数(コマ数)を一定範囲で増減可能にする「調整授業時数制度」の創設が提案された。教員の授業研究への振り替えも想定しているが、短縮した時間分は授業が行われないことになる。実質的に年間の標準総授業時数を下回る編成が可能となるため、十分な授業が行われるのか懸念の声もある。
デジタル教科書、指針策定へ ハイブリッド形式を正式な教科書と位置付け
文部科学省は正式な教科書に位置付ける方向で検討を進めるデジタル教科書について、教科の特性や児童生徒の発達段階に応じた活用方法に関するガイドラインを策定する方針を固めた。中教審の作業部会が5日に示す審議まとめの素案に策定することを盛り込む。関係者への取材で4日、分かった。
2月の作業部会の中間まとめは、紙とデジタルに加え、その両方で構成する「ハイブリッド」形式を正式な教科書と位置付け、各教育委員会がどれを使うか選択するとしている。ガイドラインは教委の採択や、教科書会社の編集・発行をしやすくする狙いがある。